こねこのチョコレート

そうや晶

2016年04月12日 14:58

今、上の子が8才。下の子が5才。

休日に図書館へ行き本を借りて、絵本や児童文学の読み聞かせをしています。

こどもたちも楽しんでる様子だけれど読んでいるこちらも楽しくて。

声の強弱やトーン、昔話は「市原悦子」風に。。。とか

子どもの本ってたまに「歌」が出てきてテキト~に歌わなければならないものがあるんですけど、めちゃくちゃな節をつけて歌うのもまた楽し、です。

最近読んだ本でヒットしたのは

「こねこのチョコレート」。

5才の長女が普段は気に入っても(もう一回よんで~)で終わるのですが、これは3回も!!

ということでご紹介。



 
 物語は4才の女の子、ジェニーが自分の「ひゃくえんだま」を持って弟の誕生日のチョコレートを買いに行くところからはじまります。

8個入りの色んな動物チョコレートたちの中で選んだのは「こねこのチョコレート」。

翌日の弟の誕生日のために箱入りのチョコレートを自分のお金で買うわけなんです。

家に帰ってこっそりとタンスにチョコレートの箱をかくすジェニー。

ところが夜になっておふとんに入ったらあの隠したチョコが気になって気になって。

(食べたい、食べたい)の気持ちが抑えられずにとうとう夜中に一個取り出して食べちゃうんですね。

そしたらやっぱり・・・めちゃくちゃおいしくて!もう一個、もう一個と・・・これぐらいだったら大丈夫かな、と色んな言い訳を考えながら。。。とうとうぜ~んぶ食べちゃうんです!


翌日、弟の誕生日の日。

お父さんやお母さん、おばあちゃんは誕生日プレゼントを弟に渡します。

最後にお母さんが「ジェニーからもプレゼントがあるのよ」とジェニーにプレゼントのチョコレートをあげるようにと促します。

ジェニーは自分のしたことが恥ずかしくて打ちひしがれつつ、だけど自分から事のてんまつをお話しする勇気もなくて、仕方なくチョコレートの箱を「これあげる」と小さな声で弟に差し出します。

「やった、やった、チョコレートだ~!」って、大喜びの弟、クリストファー。

箱を開けると中は空っぽ。



がく然とする家族たち。がっかりするクリストファー。すすり泣きながら謝るジェニー。




ああ、なんと残念な誕生日になっちゃったことか。。。


ところが!!!


残念な誕生日が最高の誕生日に一瞬にして変わる、心温まる大逆転劇が起こるのです。

立役者はもう一匹の家族、(誕生日なんてかんけーね~し)のくろねこのティブル。

何が起こったかは。。。

ご想像におまかせします

魔法なし、マジックなし。

とってもリアルな、だけど奇跡という名の神様からのプレゼントがそこかしこにあふれてる日常の一コマを描いた素敵な絵本です。




 子どもの本はいいですね。私は子どもに読ませるためのみならず、自分のためによく読んでいます。

長く生きてる間色んな思いを重ねてきた大人が、子どもたちに「生きてることって楽しいよ、悪くないよ!」って生きることの希望を伝えようと
一生懸命作った物語たち。

なんか、いろいろあるけど前向きにやってこ~ぜ。ってかんじで大人も元気づけられます。


特に4,5歳の子向けに書かれた本は心が温まるものが多いな、と思います。

















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