真珠腫性中耳炎のセルフケア

そうや晶

2013年08月08日 15:40

右耳の慢性中耳炎が再発し、最近まで耳垂れが出ていました。

10年以上前に二度にわたる手術をし、なくなってしまった耳小骨の再建、鼓膜の再建をしていただいていたのですが、5年ほど前からは真珠腫性中耳炎が、耳垂れなど炎症反応はあまり出ていないけど再発し、鼓膜が内側に凹んでいるとのことでした。

昨年左の真珠腫性中耳炎の手術をし、その間の負担からか、右耳の耳管の機能が落ちているなあ、自分の声が内側にこもり反響するような、耳管開放症の症状が頻発しているなあ、と感じていましたが、とうとう二週間ほど?前から耳垂れが。

これは早く対処せねば、と病院に行き、抗生物質をもらって飲んでるんですがなかなか治らず。

ほんとに不思議なものです。

慢性疾患を持つと、薬をもらってもなかなか治らない、ということがよくあるわけで。


それにしても落ち込んでました。


 いらぬ狸の皮算用といいますか。。。

両耳同じ病気で、右はまた再発して手術か、、いったい死ぬまでにあと何回手術することになるんだろう?

とか。

全身麻酔、昨年のちょうど今頃やってもらった手術では、とってもしんどかった。

10数年前に二回経験した全身麻酔のしんどさをす~~っかり忘れていたお気楽頭は、

麻酔から目が覚めた時、ぐっすり眠ったあとみたいに今自分がどこにいるかもすっかり忘れていて、意識を取り戻したと同時に感じるあまりの不快さ(のどの痛み、渇き、息苦しさ、熱っぽさ)にがばっと飛び起き、自分に取り付けられてる酸素マスクや点滴などの様々な器具を取り外そうとして周りの看護師さんたちにあわてて取り押さえられるという

その後も長時間のどが痛くて乾いてて暑苦しいんだけど水も飲めないという状態。

退院後も数か月、トラウマになっていました。

あんな苦しい思いをするっていうことの恐ろしさに打ちのめされて。。。

楽に死ねるんだったら何もかもうっちゃってでも今すぐ死にたい、という考えがしばらく頭をぐるぐる回っていました。


今は?

うん。その苦しみ、忘れてる・・・

お気楽頭で本当によかったです。


ま、しかし、落ち込んでばかりもいられない、といいますか。

というか、何もかも過ぎ去っていく、というんでしょうか。

しばらくの落ち込み期間のあとは、

しゃあない、しゃあない、乗り切っていくしかないよね~~

と、逆に一人テンションは高くなり、

日々の鼻歌がすっかり増え、

家族には煙たがられていたこの頃です。

「アキラ~!お話きいてって!」

「ママうるちゃい!」

など言われつつ、

「ちょっと後にして!ママ今とっても忙しいから!」

と、かっと目を見開いて一喝し、

(おれ~のあんこ~は タバコが好きで~ いつも ぷかぷかぷか~)

と・・・70年代フォークソングの中に逃げ込んでました。


前置き長いっっ!!


さて、今までこの持病に対して指をくわえて観ているだけにあらず。

様々試してきたわけですが、結果がイマイチでなくてどうしたもんかと思ってました。

太谿への多壮灸(池田先生のお兄さん)。足の中耳炎のツボ(首藤先生)。手足の外関照海を使う、など。など。

一般的な中耳炎ではものすごく効果を実感してきたツボたちも、この真珠腫性中耳炎にはいまいち。どうしてもこじれた炎症がよくならなくて。

全く変化がないわけではなく、ラインとしては通りがよくなってるのはわかるんだけど、イマイチ、という。


そうこうするうち、抗生物質などの影響か、逆に耳がさらに腫れて、痛みまで出てきたのですね。

耳たぶの下をさわると腫れているのがわかります。

耳を少し触っただけで痛いという状況に。。。


さてこれも試そう、と、

最近よく使う、棒灸を布の上から押し当てて使う方法で、耳の穴の周りをお灸してみると。

これがとってもよく効きました。

胸鎖乳突筋を伝い、肩まで響いてゆるむ、という気持ちよさ。

だんなに二日間やってもらって炎症が引いてきて、耳の下の腫れ、痛みがなくなり、耳垂れまで止まりました。

今日は止まって二日目。

まあ少し乾いたとはいえ、病としてはずいぶんと進行していると思われるので、通院して様子見て、手術は考えているんですが、

とりあえずほっとしました。

同じ病気の方もたくさんいらっしゃるし、再発の不安を胸に何かできることは、と日々探しておられるかも、と思い紹介することにしました。

お灸は側頭骨乳様突起の周りを中心にやります。耳下腺や顎下腺など腫れてるところにしても大丈夫です。

側頭骨と後頭骨のつなぎ目あたりを触れると中耳に響いたりしますが、その辺も。


鍼でも、乳様突起後縁というのは中耳炎などの耳疾の大事なツボになってますのでいいかと思います。

私の場合は両耳とも耳管機能がもともと悪いみたいで(開放症の方)、その影響で耳の圧調整がうまくいかず、こじれやすい慢性中耳炎となり、風邪を引いたりをきっかけに症状が悪化していく、というかんじです。

アレルギー性鼻炎も持っています。

なので、局所的には押し付け棒灸は最適ですが、免疫力を高めるため、普段から手足にお灸したり、風邪にも気をつけています。

慢性中耳炎の方、是非お試しくださいね!

(注  お灸は、側頭骨乳様突起(お日様マーク)の骨の上、というより、そのふちをなぞるように、胸鎖乳突筋停止部めがけて、をメインです。自分の気持ちいい、という感覚を大切にやってみてくださいね!)





モデルは旦那に頼んでます、、、

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