2013年01月18日
食道炎の治療

逆流性食道炎の患者さん。
以前から増えてるな~と思っていたけど、読谷で開業してからもやっぱり多いです。
最近の治療を書きます。
まず炎症部位の特定。
みぞおちからやや左肋骨上あたりが食道と胃の接合部です。
胃炎ではなく、逆流性食道炎の方は胃の上部と食道との接合部にかけて少しふっくら腫れてるかんじ。
左右で比べるとよくわかります。
あと、みぞおちからおへそまでの間、左肋骨下の、胃の上も丹念に触診して、固いところ、ぼわんと腫れてるようなところを見ていきます。
さて、どうやって腹部の緊張をゆるめて炎症を抑え、お腹が自ら動き出すのを手伝うか。
遠くからせめていきます。
側腹部の帯脈というつぼを使い腹部の緊張をゆるめます。
奇経の内関(手首のつぼ)・公孫(足のつぼ)というセットのつぼを使いお腹の動きを出していきます。
以前は内関単独で胃を動かしてたんですが、最近はもっぱらセットで。
金と銀の鍼を使い左右の手足、だいたい内関を銀で公孫を金で当てて、
びーんと手に電気的な感触が生じる場所を特定していきます。
(右手の内関左足公孫とか)
これは。。。
10円1円療法といって、10円を金のかわりに(だから足の公孫)1円を銀の代わりに(手首の内関)し、セロテープでツボに貼りつけることで自宅でもセルフケアできるらしいです。
(自分ではやったことないけど理論的に確か)
ポイントはツボが合うかどうか。けっこう、一ミリ単位でずれてきて、細かいんです。
だけど、つぼが合うとすぐ効くので、さっと上腹部の不快感がとれたら、効いたということ。
わからんけど、どんなかな~~??
ということはないです。そのばあいはちょっとちがうと思って、ツボを合わせるべくやってみてください。
あとは。。。
全体的な気の流れとして、これは、まさに上に突き上げるような激しい気の流れがあるわけなので、
厥陰肝経のツボをとって気を降ろします。
そいで太陰脾経のツボもとって消化器系の下へ下へ消化していく働きに焦点をあてます。
そいでそいで。。。
局所。細い鍼をちょっと刺したり一センチくらい入れたり。
これ、最近ちゃんと細かく見て刺してます。
炎症を収めるのにお灸も局所に。
気持ちいいのよね~~。お腹のお灸。
こんなことしてたらぐる~~っとお腹が音を立てて動いてきます。
お腹が動くとじわ~んとよだれがでそうになる私です。なんか自分も気持ちいい~

長年持ってる人は背中もばんばんになってるからね~(裏にも緊張という形で出るということ)
しっかり背中もみとかんと。肩甲骨の下の方から凝ってくるけんね。
結局今気を付けてるのは患部の同定。
どこがどうなってるのかということをつぶさに観察する、ということ。
それができればいろんな方法でアプローチはできるなあ、と思います

写真?
あ、全然関係ない、こないだお正月にちゅらうみ水族館にいったとき、備瀬のビーチまでいってみたんですね。
とっても澄んでてきれいだったので。
澱んだり澄んだり、お腹の中も海も一緒よねって・・・無理やり。。。


Posted by そうや晶 at 15:10│Comments(0)
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