2015年10月29日
よだれつわり 唾液過多症
妊娠7ヶ月の妊婦さん。
つわりが終わった頃によだれがたくさんではじめ、夜もゆっくり眠れないほどとのこと。
仕事中はそんなに気にならないけど、家にいる時がひどいと。
病院で訴えるも対処法なしとのことで来院されました。
つわりはよく診させていただくのですが、よだれつわりってわからなくて、患者さんにいろいろと教えてもらいながら、とりあえず触診してお体拝見しました。
みぞおちからお腹がパンパンに張っていたこと。体のストレス反応がきつく出ていて足の腎経ラインの緊張が強く出ていました。
唾液をたくさん飲み込むことによって胃の中にさばけない水がたまったり、空気を一緒に飲み込む量が増え、胃腸にガスがたまったりしているみたいだな、と思いました。
つわりはいったん治まった後の唾液過多ということだけれども、つわりで使うツボがいいみたい、と思い裏内庭や内関にお灸や当てる鍼を。
ストレス反応がきつく出ていたので、足の少陰腎経脈をゆるませるのを意識して腎のツボをあれこれと使いました。
おなかの張りがゆるみだしたのをよしとして横向きになってもらい股関節や肩周りをみながらゆるめていきます。
肩もやっぱりがちがちでつらそうでした。
治療後からなんだか唾液が出なくなってるとのことでとりあえずホッとしました。
2,3日様子を見てもらって、私もわからないことも多いので、効果が出なければ無料でよいのでもう一度だけ診させてもらえませんか?と最後に患者さんにお願いしました。
後で調べたりもしながら考えてみると、そういえば。。。
以前もよだれつわりの方、みたことある~~って思いだしてきました。
主訴ではなかったことと、一度の治療でよくなられたので忘れてしまっていました。
どのように治療したかもさっぱりと忘れていて。。。独立前だったので当時のカルテも手元になく。
案外鍼灸院で多い患者さんのようで、
(そうなんだな~、つわりとおんなじで鍼灸院に来られる方で多いんだ~)
と勉強になりました。
さて、治療後連絡もなくちょっと心配してたのですが二週間後に来院されて。
少し前まで効果が続いていて唾液がかなり少なくなっていた、とのこと。
数日前よりまた多くなってきたので来られたとのことでした。
不思議なものです。唾液がたくさん出るとのことで飴を持参し、治療中も失礼しますとカラカラなめられていたのが、同じような治療をして体がゆるんでくるうちに、その音がしなくなって。
(唾液少なくなってきました?)
と声掛けすると(あ、たしかに・・)と。
治療させてもらいながら、体の、バランスを取り戻そうとする勢いをひしひしと感じました。
さて、この「よだれつわり」というもの。
改めて調べてみると副腎から出るストレスホルモンとの関わりが指摘されているとのこと。
何度か体を診させてもらい、なるほどなあ、と思っています。
腎経ラインの緊張、背中の張り。
怖いことがあったとき、強烈なストレスにさらされたとき、私たちはのけぞるように緊張しちゃうわけなんだけど、その状態というのは、副腎からストレスホルモンが過剰に放出され交感神経が緊張している状態なんだろう、と思います。
こういった反応は人間に古くから備わっている反射的なものですが、それが持続すると免疫力の低下や今回のような唾液過多など様々な症状を引き起こす、ということ。
このようなストレス反応に対して鍼灸治療は本当に有効だな、と感心しています。
足の少陰ラインをゆるめるとのけぞってるからだがゆるむようにまっすぐになってくる。
体の、自分自身を守るために作られたシステムの暴走、のようなものを正常化する働きがあるんだなあ、って。
だけどね、とにかく一度治療すればすぐによくなる、というわけではない場合は多いです。
上記の患者さんの場合も一度目は劇的に効いたけど、二度目、三度目と効果がうすれる現象がおきています。
体っておんなじ刺激与えたら慣れちゃったりとか、不安定な時期に治療間隔が空くと揺り戻しがかかったり、といろいろあるんですよね。。。
色んな外的なストレス条件も併せて、はじまってしまったシステムの暴走は急ブレーキで止まるようなもんではなく、様子を見ながら、治療法も少しづつ変えていきながら、慎重に、緩やかにクッションをかけていく、というかんじになるのかなあ。
う~ん・・・・・難しい。
ともかく、毎回できる限りのことはさせていただきたいと思っています
つわりが終わった頃によだれがたくさんではじめ、夜もゆっくり眠れないほどとのこと。
仕事中はそんなに気にならないけど、家にいる時がひどいと。
病院で訴えるも対処法なしとのことで来院されました。
つわりはよく診させていただくのですが、よだれつわりってわからなくて、患者さんにいろいろと教えてもらいながら、とりあえず触診してお体拝見しました。
みぞおちからお腹がパンパンに張っていたこと。体のストレス反応がきつく出ていて足の腎経ラインの緊張が強く出ていました。
唾液をたくさん飲み込むことによって胃の中にさばけない水がたまったり、空気を一緒に飲み込む量が増え、胃腸にガスがたまったりしているみたいだな、と思いました。
つわりはいったん治まった後の唾液過多ということだけれども、つわりで使うツボがいいみたい、と思い裏内庭や内関にお灸や当てる鍼を。
ストレス反応がきつく出ていたので、足の少陰腎経脈をゆるませるのを意識して腎のツボをあれこれと使いました。
おなかの張りがゆるみだしたのをよしとして横向きになってもらい股関節や肩周りをみながらゆるめていきます。
肩もやっぱりがちがちでつらそうでした。
治療後からなんだか唾液が出なくなってるとのことでとりあえずホッとしました。
2,3日様子を見てもらって、私もわからないことも多いので、効果が出なければ無料でよいのでもう一度だけ診させてもらえませんか?と最後に患者さんにお願いしました。
後で調べたりもしながら考えてみると、そういえば。。。
以前もよだれつわりの方、みたことある~~って思いだしてきました。
主訴ではなかったことと、一度の治療でよくなられたので忘れてしまっていました。
どのように治療したかもさっぱりと忘れていて。。。独立前だったので当時のカルテも手元になく。
案外鍼灸院で多い患者さんのようで、
(そうなんだな~、つわりとおんなじで鍼灸院に来られる方で多いんだ~)
と勉強になりました。
さて、治療後連絡もなくちょっと心配してたのですが二週間後に来院されて。
少し前まで効果が続いていて唾液がかなり少なくなっていた、とのこと。
数日前よりまた多くなってきたので来られたとのことでした。
不思議なものです。唾液がたくさん出るとのことで飴を持参し、治療中も失礼しますとカラカラなめられていたのが、同じような治療をして体がゆるんでくるうちに、その音がしなくなって。
(唾液少なくなってきました?)
と声掛けすると(あ、たしかに・・)と。
治療させてもらいながら、体の、バランスを取り戻そうとする勢いをひしひしと感じました。
さて、この「よだれつわり」というもの。
改めて調べてみると副腎から出るストレスホルモンとの関わりが指摘されているとのこと。
何度か体を診させてもらい、なるほどなあ、と思っています。
腎経ラインの緊張、背中の張り。
怖いことがあったとき、強烈なストレスにさらされたとき、私たちはのけぞるように緊張しちゃうわけなんだけど、その状態というのは、副腎からストレスホルモンが過剰に放出され交感神経が緊張している状態なんだろう、と思います。
こういった反応は人間に古くから備わっている反射的なものですが、それが持続すると免疫力の低下や今回のような唾液過多など様々な症状を引き起こす、ということ。
このようなストレス反応に対して鍼灸治療は本当に有効だな、と感心しています。
足の少陰ラインをゆるめるとのけぞってるからだがゆるむようにまっすぐになってくる。
体の、自分自身を守るために作られたシステムの暴走、のようなものを正常化する働きがあるんだなあ、って。
だけどね、とにかく一度治療すればすぐによくなる、というわけではない場合は多いです。
上記の患者さんの場合も一度目は劇的に効いたけど、二度目、三度目と効果がうすれる現象がおきています。
体っておんなじ刺激与えたら慣れちゃったりとか、不安定な時期に治療間隔が空くと揺り戻しがかかったり、といろいろあるんですよね。。。
色んな外的なストレス条件も併せて、はじまってしまったシステムの暴走は急ブレーキで止まるようなもんではなく、様子を見ながら、治療法も少しづつ変えていきながら、慎重に、緩やかにクッションをかけていく、というかんじになるのかなあ。
う~ん・・・・・難しい。
ともかく、毎回できる限りのことはさせていただきたいと思っています

Posted by そうや晶 at 01:04│Comments(0)
│治療あれこれ