7月の終わりにペアーレ沖縄で行ったお灸講座のご報告、第二弾です。
「こうのとりを呼ぶ」ということで、妊娠を望む女性の体づくりのためのお灸講座でした。
二回やって、計15名の方が受講してくださいました。
一回講座×二回だったのですが、一回目の時、何度か治療院に来ていただいてた患者さんがいてびっくり。
はじめてのお灸講座ということで、患者さんにはあまりお伝えしていなかったのですね。
どころか
「チラシみましたよ。私も行こうかな?」
なんて言ってくださる患者さんには、「いいよいいよ。資料あげるし教えるから大丈夫」なんていったりも。。。
なのでドキッとしました。
しかも・・・!
その患者さんがいうことには
「先生実は妊娠しちゃってて今8週くらいなんですが大丈夫ですかね?」
って小声で言ってくるじゃないですか
というわけで初回のお灸講座には妊婦さんが一名おられた、というわけ。
いくつかのツボの中で、
「ここは大丈夫だけどここはやめといてね」
など個別お伝えしながらの進行となりました
お灸講座ではまず、8ページくらいある資料の説明から東洋医学とは、というようなこと。
メインは実技なのでさっそく実技に入り、まずは呼吸法から。
私は沖縄市の先生に呼吸法を習っていたことがあり、その経験から、東洋医学の根本である下腹丹田のダイナミックな力、体がいかに変化するか、水火の交わり(心と腎)の実感を得ました。
そして下腹丹田というのはつまり女性でいうと子宮の位置にあたるわけで、丹田を活性化させることはダイレクトにはらみやすい体づくりにつながると考えたわけです。
私自身生理痛がまったくなくなったりしてました。
実際の教わったやり方は勝手に外部に伝えてはならないものなので、
比較的他の様々な呼吸法や本にも書いてあるようなやり方でも自分で試してみて同じような効果がえられたので、それで行いました。
息を吐ききって最後に肛門をきゅっと締める。しっかり息を吐ききると自然に息は入ってくる、というものです。
それをみんなで数回やり、その前後で前屈が改善するかどうかで呼吸法がちゃんとできているかを調べます。
けっこうみなさんよくできていました。
そのあと、お灸実技に。
使ったのは貼るタイプのお灸とかまやペットという棒灸。
貼るタイプはツボに。棒灸はお腹や腰に。
二人一組でやりあいっこしてもらったり。
同じ目的を持っていても一人一人体はまったく違うので、それぞれをまわって個別指導させていただいたり。
PMSや生理痛、ホルモンバランスの乱れ、むくみや冷えなど、毎日臨床でやってることを受講生の方々にお伝えした形です。
終わった後、「楽しかった~。よかったです!」と言っていただいたりしてホッ。
何週間か後に受講生の方が治療院にお灸を買いに来てくれたんですが、足が細くなってて
「お~!変わってるじゃん!」
ってうれしく思いました。
「肩こりがひどい~」というので「ここのツボやってみて」ってアドバイスさせてもらったり。
ともかく二時間の講座だったのですが、盛りだくさんに内容を詰め込みすぎたのか時間が足りなくて汗・・・でした。
みんなみっちりお灸してほかほかして帰られたと思います。
お灸をセルフケアでするにあたり大切なことは、たくさんツボを使えなくてもいいから、一つのツボでも続けることで体の変化を実感する、ということ。
一つのツボでも四季の巡りにより自分の状態により日々、その出方(大きさや深さ)は違ってきます。
例えば三陰交ひとつでもツボとなかよくなり本当に使えるようになってくるとその一ツボでいろんな不調を解決することができるし、三陰交の状態をみることで自分の体の状態をチェックすることができます。
そんなふうに、それぞれの方が、どれか一つでも自分のツボを見つけてくれたらいいなあ~、と思います。
そしてそのための導入として、ツボの探し方やすえかた、体の変化の捉え方などアドバイスさせていただけたらな、と。
また12月から今度は4回講座でさせていただくつもりなんですが、それぞれの方がおうちで自信を持ってお灸を使えるように、あったかい下っ腹。のびのびした体を作るお手伝いができるようにプログラム考えなくっちゃね!
今から。。。